小学校での英語学習開始:時期遅い?~【時期】<【理由】が大事♪~

英語学習不安解消
■1.開始時期について
■2.開始理由を重視しよう
■3.まとめ

前回の記事では、
『英語教育/勉強を早期に開始することは不要』であるという事をその理由と共にお伝えしましが、

ここでは、次の事をお伝えしたいと思います。(*^^*)

●英語教育・学習を開始するのに遅すぎることはない
●大事なのは開始時期ではなく開始理由

■1.開始時期について

結論から言ってしまえば、

英語教育・学習には、【早すぎる】ということはあっても、【遅い/遅すぎる】ということはない、ということです。

細かくお伝えすると。。。

▶9~10歳以降であれば、いつでも開始時期として適切となる。
▶ただし、開始する理由・意欲が、子ども自身の中から出てきたもので、子ども自身が自覚している場合に限る。

と言うことです。

ようするに、

英語を勉強したいという理由・意欲が本人の中にあって、自覚されていれば、9~10歳以上の子どもはもちろん、老人であっても、勉強する開始時期が遅い、間に合わない、ということは全くあり得ない。

と言うことになります。

【 なぜ9~10歳以降がいいのか? 】

前回の記事でもお伝えしましたが、
子どもは9~10歳までの間に、母国語での基本的な学習能力を獲得します。

『母国語での基本的な学習能力』
・日常会話
(他者や自分の考え、感情のやり取り)
・読み書き
・思考力、理解力
・表現力

といったことを可能にする能力のこと。

 

この基本的な学習能力が土台となって初めて、
『母国語での発展的な学習能力』が身に付いていくとされています。

『母国語での発展的な学習能力』
・複雑な読解
・理論的な思考
・抽象的概念の理解
・話し言葉、書き言葉での複雑な表現

を可能とする能力のこと。

 

こうした能力を発達させる過程で、
人にとっての、あらゆる『学習』が効率的、効果的に進められるようになります。

だから、

外国語としての英語だけではなく、あらゆることの学習にとって必須となるのが、子どもが9~10歳までに獲得するといわれる『母国語での基本的な学習能力』になります。

言い換えれば、

この能力が土台として子どもに備わる9~10歳までの間は外国語である英語を学ぶのではなく母国語での生活の中で

・母国語の読み・書き・会話
・興味のまま、あらゆるモノゴトに熱中する時間・経験

が、大切だということです。

10歳までそうした生活を送ることができれば、

・モノゴトへの興味が広がり、
・より深く、複雑なレベルで考え、理解し、
・その理解を人に伝えたい欲求が生まれ
・話し言葉、書き言葉で表現しようとする

といった一連の効率的・効果的な学習が、自然と進んでいくことになる訳です。

ここから、二つ目のポイントに話題を移しましょう。

■2.開始理由を重視しよう

英語学習に大事なのは開始時期ではなく開始理由です

【その根拠は、、、】

9~10歳を迎えたからと言うだけで、英語学習を始めれば、学習効果があがるという訳ではないことは、簡単に想像できますよね(>_<)

9~10歳までの間に、母国語100%での日常生活を送ることで、母国語での基本的な学習能力』を身につけていると同時に、

英語に対する「興味」「関心」を引き出されるような経験を、子ども自身がもっていること
が英語学習の効果を左右する大事な要因になります。

言い換えれば

その子ども自身の中から、英語学習をする/したい理由や熱意が出てきたときが、英語学習を始める一番最適な時期だということです。

言われてみれば、というかこうして書いていても『当たり前だよね?!』ですよね
(;^ω^)

母となったご自分自身でも思い当たりませんか?

子どもの時でも大人になってからも、
「興味」や「楽しさ」「喜び」がなければ、「熱中して調べたり」「自ら継続して取り組む」ことはありませんよね?

私も漏れなくそのタイプでした。
すごく分かり易い事例があるので、紹介させてください。

私が幼稚園の年長さんの時のことです。ひらがな、カタカナの読み書きは全くできませんでした。

両親も、幼稚園も、「そうした勉強は小学校ですれば良い」という考えだったので、一切勉強をさせられず、また私自身もそうしたことを勉強したいとも思ったことがありませんでした。

でも、卒園前、最後のクリスマス会で、幼稚園恒例の劇を行う際、私は何を思ってか劇中の役ではなく、「ナレーター」を希望したんです。

「ナレーター」って、あれです。劇の場面場面で、その流れを解説したり、内容に説明を加えたりする、役です。

台本に書かれた大量のひらがなやカタカナを、何度も何度も読み、自然な速さ、抑揚で、最終的には暗唱する必要がある、あのナレーターです!(なんで?なんで?当時の私はそんな役を志願したのぉ~⁉)

ぼや~っとした淡い淡い記憶では、恐らく、白いベレー帽をかぶって、マイク一本握ってステージ端に立っている姿に憧れを抱いていたような気がします。。。

あれからウン十年も経っている現在でさえ、うっすらと覚えているくらいですから、当時の私にしたらきっと、相当強烈な興味と熱意があったはずです(苦笑)

今思えば、ナレーターを志願した、読み書きもできない私を、諦めるよう説得もせず、すんなりナレーター役を与えてくださった幼稚園の先生は、その後必要な指導の苦労を恐れず(爆笑)、私の興味と熱意を優先する、というとてつもなく素晴らしい教育者だったんですよね!

私の記憶に今でもハッキリ残っているのは、たったの1か月ほどの間で、幼稚園と、あるクラスメートの近所のお友達の家で、毎日、ただただ楽しく練習=勉強をした、ということです。
(当時仲良くしていたお友達は、お母さまが教えることが好きな方で、私の母に提案してくださり、毎日その子のお家でその子やお母さまから、読みかたを教わっていました)

その成果は。。。

・全くしらなかったひらがな・カタカナを理解し

その後

・台本のセリフを、一文字一文字ゆっくり読めるようになり

最終的には

・「セリフ」として意味の通る単語のまとまりとして読めるようになり
・暗唱して本番を迎えることができた

今思えば驚異的なスピードで私は進化しましたね( *´艸`)

強烈な興味、熱意が否定されず、

かつ

ナレーターという役割をこなそうと熱中できる環境があったからこそ、

ひらがなも、カタカナも読めるようになっちゃった!

ということ。

人の「興味」「熱意」って大人、子どもに関わらず、否定されなければ強烈で、ぐんぐん伸びていきますよね。

だからこそ、英語学習に対する「理由」や「目的」が子ども自身の中から出てくることが、学習の効果・持続性に大きく影響してくるということは、かなり簡単に想像できますよね。

■3.まとめ

英語教育・学習を開始するのに遅すぎることはない
【理由】
子ども自身の『母国語での基本的な学習能力』
・日常会話
(他者や自分の考え、感情のやり取り)
・読み書き
・思考力、理解力
・表現力
の獲得には、母国語での生活が必須であり、最低限9~10歳になるまでの時間を要するから。

大事なのは学習の開始時期ではなく開始理由
【理由】
英語を学習する=知りたい、誰かに伝えたい、誰かと話したいといった理由が、こども自身の中にあるからこそ、学習が『暗記すること』ではなく『興味や熱意を追求すること』になって、『継続⇔学習の深堀・広がり』という自立的な習慣の原動力になるから。

いかがでしたか?
英語教育・学習には、【早すぎる】ことはあっても、【遅すぎる】ことは全くないことが分かっていただけたかと思います。(*^^*)

次の記事では、一連の最終トッピク、●4.に当たる【お母さんは、「やらせる人」ではなく「寄り添うサポーター」になろう】について、お伝えしたいと思います。

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