”remember to 動詞原形”と”remember 動詞ing” / ”forget to 動詞原形”と”forget 動詞ing” 違い(基礎編)

似たもの表現(使い分け)
1.ニュアンスの違い
2.ニュアンスの違いが出る根本的な理由
3.おまけ

中・高で英語を勉強し始めると、遅かれ早かれ出会うこちらの表現:

“remember to 動詞原形” と ”remember 動詞ing”

 
そして

”forget to 動詞原形” と ”forget 動詞ing”

 

字面的には、僅かな違いしかないし、とりあえず、それぞれの意味として、次のように覚えている方も多いかと思います。

●remember to 動詞原形
=動詞することを覚えている≒忘れずに動詞する
●remember 動詞ing
=動詞したことを覚えている

●forget to 動詞原形
=動詞することを忘れる≒動詞し忘れる
●remember 動詞ing
=動詞したことを忘れる

でも、意味の違いを暗記・記憶しても、どうしてこんなにニュアンスに大きな違いがあるのか、根本的なことが分からないと、

どっちがどっちの意味だったか忘れてしまったりして、多くの方にとっては悩ましい表現の一つではないでしょうか?

ここでは、改めてこの二つの表現のニュアンスの違いと、その違いの根本的な理由を確認しましょう!

■■ニュアンスの違い■■

remember to 動詞原形

これから)動詞するべきことを覚えておく
⇒~を忘れずにする

 

remember 動詞ing

=(すでに)動詞したこと/起こった事を記憶している
⇒~をした覚えがある

 

forget to 動詞原形

=(これから)動詞するべきことを忘れる
⇒(うっかり)~
し忘れる

 

forget 動詞ing

=(すでに)動詞したこと/起こった事を忘れる
=(うっかり)~したことを忘れる

 

いかがでしょう?
「うん、うん、そうゆうふうに暗記・記憶してる!」といったところでしょうか?

■■ニュアンスの違いが出る根本的な理由■■

それはズバリ!

”to 動詞原形”(文法的には「to不定詞」と呼ばれます)と”動詞ing”(文法的には「動名詞」と呼ばれます)が持つニュアンスに違いがあるから!

● to不定詞 = 未来志向の表現
 ※『これから行う動作/まだ起こっていない事』について述べる場合に用います。
 
● 動名詞 = 過去志向の表現
 ※『過去に行った動作/もうすでに起こった事』について述べる場合に用います。


例)
remember to 動詞原形
◆Remember to do your homework!

(忘れずに宿題しなさいね!)
※子どもに言わなくて済むといいセリフですね💦

◆Did you remember to do the laundry?
(忘れずに洗濯してくれた?)
※頼んでおかずとも気づいてくれるご主人だったら家庭は平和?!

◆I remembered to call the clinic to make an appointment.
(予約取るために、クリニックに忘れずに電話したわよ。)
※日常的に使えるセンテンスですね!

ーーーーー
remember 動詞ing
◆I remember asking you to do the dishes!
(食器を洗っておいてって頼んだわよ!(頼んだ覚えがある))
※『頼まれてたっけ?』なんてトボケられちゃったら、言いたくなるセリフ(苦笑)

◆Do you remember telling me that?
(私にそう言ったの覚えてる?)
※以前~って言ったじゃない!と言いたいときのフレーズとして使えますね。
逆に言われちゃう時もあるかも?!

ーーーーー
forget to 動詞原形
◆Don’t forget to take your umbrella with you!
(傘持っていくの忘れないでね!)

◆Did you forget to cancel the appointment?!
(予約のキャンセルし忘れちゃったの?!)
※高級レストランの予約でなかったことを祈りましょう。。。

◆I forgot to set my alarm!!
(目覚ましかけ忘れてた!!)
※朝飛び起きながら言いたくないセリフですね(>_<)

ーーーーー
forget 動詞ing
◆He forgot going to the station by bike and came home by walk…
彼は自転車で駅に行った事を忘れちゃって、歩いて帰ってきちゃったの…
※ご主人と誰が取りに行くか、小競り合いが勃発しそうですね💦

◆How dare you forget telling me such a nasty thing!
よくもまぁ、あんなひどい事を私に言ったのを忘れられるわね!
※ドラマや映画でよく聞くセリフ?!

いかがでしたか?

こうした、to不定詞、動名詞がそれぞれが持つ「未来志向」「過去志向」のニュアンスの違いが分かると、混同しやすい表現でも、忘れることなくしっかり区別することができると思います(*^^*)
※ここでは基礎的な使い分けについての説明のみとなっていますが、じつは、応用的な使い分けのためには、より細かなニュアンスの違いを確認しておく必要が出てきます。
その必要性や興味がでてきましたら、是非、応用編の記事もご確認くださいませ♪

■■おまけ■■
to不定詞、動名詞、のニュアンスの違いについて、OxfordのPractical English Usageでは以下のように説明されています。

すでに日本語でそれぞれのニュアンスの違いはご理解頂けているとおもうので、その後、英文の説明を読んでみると、理解しやすいかと思いますので、読んでみるもの面白いかと思います(*^^*)

●remember/forget to 動詞原形

looks forward in time – at things that one still has or still had to do at the moment of remembering or forgetting.

 

●remember/forget 動詞ing

looks back at the past – at things that one did.

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