■1.早期教育不要を唱える私の略歴
■2.英語の早期教育が不要と言える理由
■3.ネイティブの正確な発音も必須ではない
■4.まとめ
子ども向けの英語教育や勉強法にまつわる情報って、巷にあふれていますよね。。。
・早期教育
・文法より会話
などなど。。
幼稚園や小学校、中学校のお子さんをお持ちのお母さんは、こうした情報に触れるたび、「どうしよう」「早くしないと手遅れになる」「子どもは全く勉強しない」「成績が悪いからもう間に合わない」。。。
など、焦りや不安、諦めの気持ちになってしまっていませんか?
更に、「勉強しなさい」「宿題しなさい」と常にガミガミ言ったり、「とにかく会話教室や塾に行かせないと!」という思考になってしまっていませんか?
その焦り、不安、諦め、は実は不要なものだと、私は思っています。
この記事を含め、全部で3つの記事に渡って、以下4点をお伝えすることで、今お感じになっているお子さんの英語教育・勉強に関する「焦り」「不安」「諦め」といった不要な想いを手放して頂けたらと思っています。
私自身、親として、母親として、そうした「不要な想い」から解放されることが、子どもの英語教育・勉強に必要な準備・手助けになる大事な事の1つだと信じているからです。(*^^*)
<これから複数の記事に渡ってお伝えしたいこと4つ>
●1.
英語の早期教育は不要
●2.
開始するのに遅すぎることはない
●3.
大事なのは開始時期ではなく開始理由
●4.
お母さんは、「やらせる人」ではなく「寄り添うサポーター」になって、お子さんにとって必要かつ、効果的な英語教育・勉強方法を一緒に探してあげよう
とその前に、そもそも「そんな私」は何者か。。。
ザックリとになりますが、自己紹介させて頂きます(*^^*)
■1.早期教育不要を唱える私の略歴
・早期教育も高額なレッスンや教材とも何の縁もなく、経済的にも至極一般的な、いえ、正直に言ってしまえば、経済レベルはギリギリ「一般」の層にとどまっている程度の家庭で育つ。
・両親からは何一つ「勉強しなさい」と言われず、英語に関しては興味と必要性に駆られて高校入学以降、本格的に勉強を開始する。
・大学では、心理カウンセリングという学問に興味を持ち、日本語の大学を卒業後、米国の修士課程へ入学&卒業。
・仕事としては、心理カウンセリングと英語を活かし、公立・私立中学/高校生の英語家庭教師、塾講師、大人の英会話講師として英語教授の経験を10年以上、
子どもから社会人まで教育、福祉、事業の各分野でのメンタルサポートの就業経験が合せて15年以上。
・二人の息子が乳幼児の頃から、小学生の現在も、家庭の時間を優先しながらも好きな英語を活かした仕事を続けている。
・『大好き』と『得意』が重なっていることは。。。
【英語教授】と【英語学習者さんとの対話】そして【英語学習者さんが英語学習の楽しさを実感できるようお手伝いをすること】。
実にザックリした自己紹介ですが、詳細は、プロフィールをご確認頂けたら嬉しい限りです。
■2.英語の早期教育が不要と言える理由
では、さっそく、この記事では、1つ目のポイント【英語の早期教育は不要】についてお伝えします!
巷で騒がれる幼児期(1~6歳)の早期英語教育・勉強は不要なんです。(>_<)
<その理由>
・「正しいネィティブの発音」を聞き取り、「正しいネィティブの発音」で話すことを可能にしてくれる、と早期教育のメリットとして謳われている、いわゆる「英語耳」は、良し悪しを比べると、完全にメリットをデメリットが上回るから。
▶早期教育のメリット
●「正しいネィティブの発音」を聞き取り、「正しいネィティブの発音」で3歳児程度のおしゃべりをする能力が身に付く。
(だたし、それは、一日24時間の半分に当たる12時間を英語に触れる生活を約6年間送った場合。
=単純に0歳児の頃から一日12時間の英語のみの生活を遅らせても、6歳の子どもは、3歳児がおしゃべりする程度の会話能力を獲得するのみ。)
*人が母国語で3歳児程度に話せるようになるには、1日24時間の3年間は必要とされています。
▶早期教育のデメリット
●1.母国語での学習能力の獲得に遅れが生じる可能性が非常に高い。
※理由は、「英語耳」の獲得のための時間と引き換えに、母国語である日本語に触れる(聞く、話す、感じる/考える)時間が半減するからです。
・日常会話(他者や自分の考え、感情のやり取り)
・読み書き
・思考力、理解力
・表現力
●2.母国語での学習能力がしっかり備わらないと、学習を広げたり、掘り下げたりするための発展的な学習能力の獲得に支障が出る。
※発展的な学習能力:学校ではもちろん、社会に出てからも、子どもの人生でこの先長いこと必要かつ武器となる能力です。
・複雑な読解
・理論的な思考
・抽象的概念の理解
・話し言葉、書き言葉での表現
以下は、その裏付けです。
▶母国語の基礎(音のまとまりを単語として認識する・言葉に文法的ルールがあることを認識する)の確立には、母国語のみに触れる環境で、通常4~5歳までかかるとされる。
▶母国語での学習能力(日常会話、読み書き、思考力、表現力)の獲得は、母国語の基礎が土台となり、9~10歳頃までに起こるとされる。
▶母国語での学習能力が備わってから外国語を始めた子どもの方が、それ以前に早期教育として外国語を始めた子どもより、効率よく学習し、その外国語の能力の伸びがはやい、と多くの研究でいわれている。
いかがでしょうか?
早期教育・勉強で「英語耳」を獲得しても、ネイティブの3歳児レベルの英語=「大きくなって後から学んでも十分に習得できる幼児レベルの単語や表現」を身につけるために、
時間と往々にして高額な金銭を負担しつつ、その子の母国語での学習能力の構築のための時間を半減させ、遅らせるような危険を冒すことに、どれだけの意味があるでしょう?
早期英語教育・勉強は不要というより、むしろ害になる影響が大きいと感じて頂けるかと思います。
■3.ネイティブの正確な発音も必須ではない
ここにきて、まだ一つ疑問が残っていらっしゃる方もいると思います。
【 『英語を聞き取ること』や、『通じる英語を話すこと』、にとって「英語耳」は必須のモノじゃないの?! 】という疑問です。
答えは、
【 必須ではありません 】
『英語を聞き取ること』や、『通じる英語を話すこと』、にとって、『英語耳』は必須である、という一般的な誤解は、世の中には根強くあるようですが。。。(>_<)
「英語耳」は英語教育・学習にとって必須ではありません。
:単語や熟語といった表現を知っているという『知識』です。
※母国語である日本語でも、地方独特の単語や熟語が混ざった発言をされると、その単語・熟語だけは聞き取れないのと同じです。
:『通じる英語』は『ネイティブの正確は発音』を必須とはしません。
※ネイティブのように完全に正確な発音でなくとも、よっぽど見当違いなモノでなければ、大抵通じますし、相手がそれまでの文脈から難なく理解してくれるものです。
以下、その裏付けです。
▶世界での英語人口(英語を話す人)に占めるネイティブ(英語を母国語とする人)とノンネイティブ(英語を外国語とする人)の比率
(情報の出所によって多少の前後はありますが、どこで調べても大方この割合になります。)
英語を使う世界の人々の内、約8割もの人が、外国語として英語を学び、使っている、ということです。
つまり、
ネイティブの「英語耳」がなければ英語を話せない、聞き取れない=『「英語耳」は必須』なんてことは絶対にない訳です。
最後に、現実的な裏付けとして、私自身の略歴を再度ご確認頂けたらと思います(*^^*)
・早期教育と無縁
・早期教育がなくとも公立の中学校で初めて英語を学習した始め、「英語耳」はなくとも、英語人口のノンネイティブとして英語を使っている。
■4.まとめ
幼児期の英語早期教育は不要
>日本語での学習能力(言葉/話を聞き、感じ、意味を理解し、モノゴト・相手を理解し、自分で考え、その考えを伝える、といった能力)の発達・獲得に遅れが出る原因になる。
【理由】
母親や周囲の大人との、日本語による感情・表情豊かなやり取りの時間が半減することで、言葉への興味・言葉の役割や言葉の文法ルールへの理解、が半減してしまうから。=「話したい」欲求や「話すことで人と関わり、理解しあう」経験が半減してしまうから。
>早期教育で一時的に得られる「英語耳は、英語習得を可能にする唯一、必須のモノではない。
【理由】
英語の発話≠ネイティブの発音による発話
全世界で英語を話す人口の内、8割がノンネイティブ(英語を母国語としない人)
別の記事では、●2.3.に当たる英語教育・学習の開始時期、その開始方法ついて、お伝えしていますので、併せてご確認くださいませ(*^^*)。
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