“it” “that” 違い

似たもの表現(使い分け)
1.ニュアンスの違い
2.例文で確認しよう!
3.まとめ

それぞれの単語だけを見ると、itもthatもシンプルで、何の迷いもなく意味を言うことができる人も多いかと思います。

”it”も”that”も両方、代名詞で、意味は同じ「それは/が」「それを/に」と訳されますね。
日本語に訳すと一見、同じ意味をもつのに、違う単語なのは、なぜでしょう?

“it”と”that”は意味的には「ソックリさん」ではあっても「同じ」ではない、ということです。

でも、この一見シンプルな二つの単語、実はしっかり区別すべきポイントがあんです(*^^*)

ここで、このポイントをバッチリ理解して、これからもっとスッキリ英語を訳したり、英文を作ったり、英語を話したりしてみてくださいね♪

■■ニュアンスの違い■■

  it  


【何を指すの?】

  →  既に会話で出てきた具体的な特定のモノ、事実、状況。

 

【何故使うの?】
  →  繰り返し同じ単語を使うことを避けるために、その省略・代替として用いる。

 

 
 
  that  


【何を指すの?】

  →  既にされた会話・発言の内容全体
  →  具体性のない抽象的なモノ(アイデア、好意、悪意など)

 

【何故使うの?】
  →  繰り返し同じ内容を長々と言うことを避けるため、その代替として用いる。
 

 

 

 

■■例文でポイントを確認しちゃおう!■■

▶例1.
 
 How was your date with Hana? (花とのデートはどうだった?) 
 
A)  It was great.
 = (デートをしたって事は)良かったよ!
 ※ it = the fact I had a date = デートの内容、相手とは関係なく、単にデートを経験したという「
事実」を「よかった」というニュアンス。

B)  That was great.
  = (デートは)良かったよ!
  ※ that = a date with Hana = 花とのデート全体:行った場所、食べたもの、会話など、
「デートに関連したこと全体」が「よかった」というニュアンス。

 

 

▶例2.
 I got a new car!  
※(新車を買ったんだ!と言いながらスマホで写真を見せている青年を想像してみてください)

A)  It‘s really nice.
 = その新しい車、いいね!
 ※ it = a new car = 新車に対して「いいね」というニュアンス。

B)  That‘s really nice.
  = それはいいね!
  ※ that = ”I got a new car.” = 車を買ったという会話の内容全体に対して「いいね」というニュアンス。

 

 

▶例3.
 Hey, mom! Talking about my allowance, I was wondering if I could ask you a favor… 
※ (お母さん、お小遣いの事なんだけど、お願いしたいことがあるんですよねぇ。。。 
と、毎度の前借りを頼もうとする子どもを想像してみてください。)

A)  What is it?
 = そのお願いって何?
 ※ it = a favor = お願いそのものを指して、「何?」というニュアンス。

B)  What is that?
  = えっ、何て言ったの?
  ※ that = 子どもの発言全体を指して、「何て言ったの?」という、発言そのものが分からなかった・聞き取れなかったというニュアンス。


▶子どもの立場からは、
“What is it?”と聞かれれば「希望が通るかも!」と期待し、
“What is that?”とトボケられたら、「あぁ~ダメか。。。」とガッカリすることになるでしょうね(笑)

 

いかがでしたでしょうか?
最後に下のまとめで確認してみてくださいね(*^^*)

 

■■まとめ■■

it = 既に会話で出てきた具体的な特定のモノ、事実、状況などを指す
 
that = 既にされた会話・発言の内容全体
         = 具体性のない抽象的なモノ(アイデア、好意、悪意など)

 

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